皆様、ご存じのように骨太の方針が6月に発表されました。
結果としてはPB目標を明記される事はありませんでしたが、「骨太の方針2021に基づき」の一文は残りつつ(その中にPB目標が入っている)、「重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない」との一文が盛り込まれました。
私個人としては前年までボロ負けだったのが引き分け、イーブンまで持ち込めたという理解をしており、満足すべき結果と思っています。
さて、今日は、ようやく時間が取れましたので、皆様に頂いた署名の顛末について、ご報告したいと思います。
まず私は4月後半から、議員さんたちに署名を渡す段取りを開始していました。
それに対する議員事務所のスタッフの対応は、おおむね「困惑」という表現が近いと思われます。
「個人の? 会社員が? 骨太の方針のPB目標に対して? 2300人分の署名を集めて陳情? 何ですかそれ?」という感じ。
そもそもPB目標に関して陳情をされる事自体初めてと仰るスタッフさんもいらしたし、個人が2300人分の署名を集めて陳情という事も、ほぼほぼ初めてのケースと言われることが多かったです。
でも残念ながら、半分くらいは電話の段階で断られました。
私は知らなかったんですが、議員さんが政務官などの仕事をされていると、「利益供与にあたる可能性がある」みたいな理由で陳情を受けられなくなるんだそうです。
「お気持ち、大変うれしいのですが……」のような形で議員さんのメッセージを伝えて下さる秘書さんもいらして、勇気を頂くこともありました。
或いは、単に議員の主義で一般人には会わないという事務所もありました。
誤解を招かないように言っておくと、積極財政派か財政健全化かを問わず、そうした方はいらっしゃいました。
議員さんは結構危険な職業です。
知らないうちに恨まれていたり、うまい事言われて事務所に入れてみたらヤクザだったりという事があるらしいので、警戒されるのは当たり前。それが当然です。
しかしここで皆様に残念な事実をお伝えせねばなりません。
私は残念ながら、議員さんには会えませんでした。
積極財政派、財政健全化派を問わず、お一人にも、です。
大概の場合は政策秘書さんが代理で署名を受け取って下さり、議員さんにお伝え願うという形になりました。
これは別にPB目標の署名を煙たがって議員さんが逃げたという事ではなく、本当に忙しかったと考えています。
ただでさえ国会開会中で参院選前で原料高だの防衛費増額だの……目が回るような忙しさであったのでしょう。
実例をあげますと、責任ある積極財政を推進する議員連盟の事務局長をされている衆議院議員の城内実先生という方がいらっしゃいます。
私が電話でアポを取りますと、何とかして自分で受け取ろうと調整を進めて下さいました。
しかし一週間ほど経って『どうしても時間が取れません』という事で、お詫びの言葉とともに政策秘書さんにお渡しすることになりました。
議員さんご自身にもどうにもならないらしいのです。
私が議員さん誰にも会えなかったのは、全く時期が悪かったと考えるしかありません。
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